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コンタクトレンズ眼障害アンケート調査の集計結果報告
日本眼科医会 医療対策部
コンタクトレンズ(CL)の装用者の増加に伴って、CLによる眼障害の数も増えています。これまで日本眼科医会が実施したアンケート調査の結果から、CL使用者の7~10%に眼障害が発生していると推察されています。
現在、日本コンタクトレンズ協議会が実施しておりますアンケート調査につきまして、平成18年6月20日から平成19年7月4日までにご回答いただいた203件の集計を行いましたのでその結果を記します。
CLによる眼障害は女性に20歳代、30歳代を中心に若い人に数多く報告されました。CLを使用する人は一般的に女性、若い人が多いことを背景にしていると思います。
充血や異物感、目の痛みという症状が多く、アレルギー性結膜炎と診断されたものがもっとも多かったですが、重篤な角膜浸潤も約8%報告されました。
これらのトラブルは両眼に発生したものが多く、休止期間は4日間以上であったことが半数を超えていました。
SCLによる障害が多く、安全だと考えられている1日使い捨てSCLや2週間頻回交換SCLの割合が高く、これらのレンズの装用方法や装用日数を守っていない人がいることも明らかになりました。1日使い捨てSCLの再使用、1日および1週間連続装用SCL、ならびに2週間交換SCLの使用期限を超えた使用などをしないようにしてください。
不適切なケアなどで重篤な眼障害が生じているので、CLの使用にあたっては処方した眼科医の指導、ならびに添付文書にかかれていることに従うようにしましょう。
CLは近視や遠視、乱視などを矯正する医療機器ですが、目に直接触れるため、ときに目にひどい障害を生じます。こうしたことにならないように眼科専門医による処方を受けるだけでなく、調子が良いと思っても定期検査を受けるようにしましょう。
(上記の詳しい内容は日本の眼科78:9号(2007)に掲載しております)
このアンケート調査は継続しますので、今後もご協力をお願いします。